当院の診療は基本的に、その約7割の費用が国等から補助され患者負担は少ない、保険診療(国:7、患者:3 の負担配分。70歳以上は国:8、患者:2、あるいは国:9、患者:1)をおこなっています(注1)。
ただし、国は医療としての補助はおこわないが、当院が医療として意味があると判断したケースで、保険外診療(国:0、患者:10 の負担配分)をおこなっています。
保険外診療という言葉には、「治療効果や安全性が不透明な治療」といったイメージがあるかもしれないし、そういうケースも確かにあります。
しかし、当院としては、以下のようなケースで保険外診療をおこなっていきます。なぜなら、保険外診療は、勤務医と違い様々なことに柔軟に対応できる開業医でこそおこなえる診療と考えるからです。なかには、有益なものもあると考えます(注2)。
- 特定健診
-入社時健康診断、会社の定期健康診断 (指定の項目に応じて) \3500 あるいは \8000
-インフルエンザ、麻疹・風疹、日本脳炎、水痘、ジフテリア・破傷風、ムンプス、肺炎球菌(65歳以上)等、(1歳以上の)ワクチン接種
-ガラス繊維強化プラスチック製・爪矯正器具による陥入爪(まき爪)治療
1回 \8000 (診察料+技術料+材料費): 月1回受診で計3か月(治療期間延長の場合あり)
*1カ月の間にファイバーが張り直しとなった際には、+\3000
-ピアス用の耳介の穴あけ(病院でおこないますので安心です)
両耳: \7500 *軟骨部位、臍部位は個別相談
-血液型(ABO,Rh)判定 (ご自身の血液型がわからず気になる方に) \2500
-風疹、麻疹、ムンプス(おたふく)にかかったかどうかの血液診断
一項目: \4000 (一項目ふえるごとに、+\1000)
-インフルエンザ予防のための、タミフル・リレンザの処方 (受験等、大事な予定の前に)
10日処方: \7000
*治療のための投与は保険診療です
プロペシア処方(AGAに対する、いわゆる育毛剤です)
5回分: \10000
*保険診療となるケースもあります
-ビタミン剤・トラネキサム酸処方(しみ軽減に)
1ヶ月処方:\2500
*クリニック限定の化粧品とともに
-サーバリックス接種 (世界で唯一認められているがん予防ワクチン。ただし子宮頚がんのみの予防)
1回: \15000
*計3回必要です。当院は産婦人科は標榜してませんので、ワクチン接種のみおこないます。
-胃ヘリコバクター・ピロリの診断と除菌とその効果判定
40歳から50歳以上の方は、胃ピロリ菌の診断をしておくことをおすすめします(注3)。
血液検査: \4000 (感度は呼気試験と同等です)
*診断、除菌とその効果判定が全額または一部、保険診療となるケースはあります。
「ヘリコバクター・ピロリ学会」では症状がなくても除菌をおこなうことをガイドラインで推奨しています。一方、国は、胃内視鏡をおこない胃炎がなければ除菌治療に補助はださない(保険診療と認めない)、という隔たりがあります。このずれが原因で、個々の診療が保険診療となるかならないかが単純でないのが今の状況です。
胃ピロリ菌の、除菌+効果判定をすべて、保険外診療でおこなうと高額になります。
当院での診察(3回)+呼気試験: ¥10000 (この他に、薬局での自費での薬購入代 約¥7000-8000 が加わります)
*参考として、保険外診療でピロリ菌除菌をおこなっている他施設のリンクを紹介しておきます。
http://www.komakihp.gr.jp/hp/kch/pylori.htm
http://www.huhp.hokudai.ac.jp/topics/pirori01.html
ピロリ菌がいるからといって、あわてて治療をおこなう必要はまったくありません。
ピロリ菌がいる人のすべてが、胃潰瘍や胃がんになるわけではないからです。
しかし、ピロリ菌のある人は、ない人よりもあきらかに胃がんにかかりやすいので、毎年1回程度の胃検診をおすすめします。
もし、その後、検診あるいは胃の調子が悪くて胃内視鏡をうけたとき、胃潰瘍を認めたのであれば、除菌治療+効果判定が保険診療としてうけられます。
(注1) この保険外診療による国の補助のほか、高額医療制度(医療費は、どんなに効果な治療をしても月額約8万円以上はすべて国が負担:税金の支払いの高低によって、この額には高低があります)、生活保護者の医療費無料、など、皆がいうほど日本の医療制度は悪いものではありませんし、それらは日本が世界一の長寿国であることを支える一部になっているといえるでしょう。
なお、WHOの評価では日本の医療制度は世界一とされています(2000年)。
(注2) 費用には、診察料、技術料、消費税等がふくまれます。
当日すぐに投薬等の準備ができない場合もありますが御了解ください。
(注3)特に、今40歳から50歳以上の方が、ピロリ菌の診断をしておいたほうがいい理由は
院内パンフレット、または院長ブログをご覧ください。
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